このところ天気がいまいちなのでワシ見に行けず、ゴルフシーズンが終わったあとの運動不足を解消するため、ジムで自転車こぎと筋トレを2時間ほどして、爽快感を味わっています。
それはともかく、今朝聴いた永井荷風の「問はず語り」のエロスには驚き、あきれました。しかも、ネットで調べても、私が持っている「図説 永井荷風」を読んでも、この作品の背景に関する記述は、見当たりません。まったく謎めいているのです。
https://www.youtube.com/watch?v=6H1RKlPaaF0
内容は、「あめりか物語」「ふらんす物語」の青春時代と、20年後、空襲に追われる老人の生活をつなぎ合わせた、自伝小説のような体裁を装っています。
例によって奔放で不道徳きわまりなく、戦争中にもかかわらず、戦争や政治にはまったく関心を示しません。
本土を占領したのが、ソ連軍や中国共産党軍でなくて、永井にはまことにラッキーでした。
確信しました。谷崎潤一郎は、間違いなく永井荷風の弟子です。「問はず語り」は終戦直後に出版されているのに、谷崎の晩年の作品と見まごうような、淫乱なエロスの魅力にあふれています。