抱卵と比べると、中腰で雛を抱くのは、かなり疲れるようです。
抱卵中には見せなかった、足を伸ばしたり、翼を伸ばしたりするストレッチ体操を、最近は頻繁に見かけます。
https://www.youtube.com/watch?v=E3xO6W9eKTc&t=208s
そればかりでなく、栄養補給や水分を補給するためにも、スムーズなシフトチェンジは欠かせません。
防風林の巣では、抱卵中はスムーズなシフトチェンジが行われていましたが、孵化後、雛の保護は雌ワシが独占し、シフトチェンジはこれまで1度も確認できていませんでした。
今日、雌の鼻先で、雄ワシが、貯食を小さくちぎって、まるで雛に給餌するかのようにして食べました。
雌は、怒り狂い雄に突っかかるかと思いきや、巣を飛び立って30m南の木にとまり、身づくろいを始めました。
雄の作戦は成功したようです。はじめて、雛を抱く雄を観ました。
雌ワシの健康にも、雛に十分な食料を確保するためにも、スムーズなシフトチェンジは有効であり、雄は賢い判断をしたと思います。