文字で書かれた原作があるかどうか知りませんが、「ローマの休日」は、映画を見たあと、原作を探して読もうとは思いません。
映像が完璧だからです。
もう何度も見ているはずなのに、またしても新鮮な発見の連続に、感動しました。
今回、最も感動したことは、当初、記者の本能と欲望に突き動かされていた主人公が、プリンセスに対する愛のために、金と名声を得たいという欲望を捨てたこと、そしてパパラッチのようなカメラマンの友人も、記者の愛を尊重したことです。
現実にはありえない設定ですが、だからこそ人類の貴重な文化遺産として、人類滅亡後に、化石として発掘され、展示される価値があるのです。