昨夜は、貯食が底をついていました。しかし、雛と雌親は、食餌をした後らしく、素嚢は膨らんでいました。
オジロワシの朝は遅く、今朝の5時から7時まで、狩りも給餌もありませんでした。
午後3時、もう一度防風林に行ってみました。25℃を超える暑さと強い西日に耐えて、巣は雌が守っています。巣には、昨夜と同様、貯食は無く、雌による給餌もありません。4時半過ぎ、雌は狩りに出て、入れ代りに雄が戻ってきました。いつものように手ぶらで、魚はありません。
ここで雛が、驚くべき行動に出ます。何もない雄の嘴をつついたのです。まるで、餌をねだるペンギンの雛のように。
初めて見る行動ですが、雛はこれを3回繰り返しました。嫌がる雄は、首をそむけます。よほど空腹だったのでしょう。横を向いた雛の素嚢はペチャンコで、膨らみはまったくありませんでした。
5時少し前、雄が上を向いて鳴きました。上空をオジロワシが旋回しています。しかし、雌は巣に戻りませんでした。巣の斜め上7メートルの枝に止まったまま、雄が巣を離れても、動きません。雌の狩りは不成功だったようです。
雛の空腹はいつまで続くのでしょう。大変心配です。
暑さが続くなか、雛の水分補給がいかになされているか、これも大変興味深い課題です。