石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

チュウヒは何処(いずこ)

5月の末から6月のはじめにかけて、狩りに出たオジロワシの帰りを待っていると、目の前の広々とした畑の上を、美しいチュウヒが、防風林に沿って北から南へと、2回、ほとんど私の目と同じ高さを飛行しました。

オジロワシが消えた今、次のシーズンまでのつなぎとして、石狩川流域のチュウヒを観察しようと思い、既に数回、河川敷を巡っていますが、いまだチュウヒの姿を認めません。

今日は茨戸川の芦原を見てきました。草原のシンディー・ローパー、と私が呼ぶコヨシキリが、七色の声で鳴き交わし、ホオアカも負けじと鳴いていましたが、やはり、チュウヒの姿はありません。

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チュウヒの生態については、樋口孝城らによって「石狩川下流域におけるチュウヒの繁殖状況」という論文が、1999年、山階鳥類研究所の雑誌に報告され、当時、少なくとも10つがいのチュウヒの営巣が確認されています。自然がタップリ残っているように見える石狩川流域ですが、チュウヒにとっては棲みにくい環境に変わってしまったのでしょうか。