せめてもう一度、チュウヒの餌渡しを撮影したいと、何の当てもなく待っていました。道路ぎわの電線には7羽のカワラヒワが、スズメの学校のように、平和に止まっています。
そのとき不意に、私の左手から鳩サイズの鳥が飛び出し、15度以内の浅い角度で、目にも止まらぬ速度で電線を飛び越し、その上で羽毛を散らしました。
捕食者の正体、チゴハヤブサは、2本先の電柱の陰で、カワラヒワの羽をむしりはじめました。50~100メートルという、思いがけない近距離撮影となりました。もちろん、三脚はありません。
動画から切り出した1枚が、これです。