石狩のワシ派、タカ派

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種族の意味

隣の国では「反日種族主義」という奇妙な題名の本が売れているといいます。同じ漢字を使っていても、手紙の意味が日本と中国ではビックリするほど違うように、「反日種族主義」という題名の意味が分からなくても、何の不思議もありません。

アゴラで、反日種族主義」という偽りのアイデンティティ、という池田信夫氏の記事を読み、ようやくその意味が少し分かりました。なんと、朝鮮半島は、いまだにアフガニスタンのような部族社会、身分差別社会であり、朝鮮人朝鮮民族というアイデンティティは存在しない、というのです。

朝鮮人には民族としての実体はなく、身分や地域で分断された「種族」があるだけだった。そこでは個人は種族に埋没しており、その根底には朝鮮の伝統的なシャーマニズムがあった、と編者(李栄薫)はいう。本書が「種族主義」と呼ぶのも、それが近代的な民族主義とは似て非なるものだからである。

種族というのは部族よりもまだ小さい、いつの頃からか名乗っている、金とか朴とかいう共通の名前で結びついた共同体、なのでしょう。

そして、皮肉なことに、彼らを団結させる共通のアイデンティティは、反日しかないというのです。

日本の植民地支配は彼らの種族を越えた連帯を一時的には可能にしたが、それは偽のアイデンティティだった。戦後の反共イデオロギーも、朝鮮民族を一体化できなかった。そういう韓国人を団結させたのは、皮肉なことに「反日」の意識だった。

しかも、その反日さえ、従軍慰安婦や徴用工、竹島といった、調べればすぐに分かる嘘で固められたプロパガンダに過ぎない、というのです。

しかしそれも慰安婦問題や徴用工問題などの「嘘をつく政治」による偽のアイデンティティである。それに依拠して日本との対立をあおり、自由経済を放棄しようとする文在寅政権では韓国には亡国の道しかない、という編者の嘆きは深い。

朝鮮半島を見るとき、部族抗争が続くアフガニスタンのイメージと、平気で嘘をつく国のイメージを隣に置いて見る方がいい、ということでしょうか。