石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

1国2制度がここまで続いたのが奇跡

中国共産党が1国2制度を守るとは、誰も期待していなかったと思います。私は、1国2制度など、数年で反故にされると思っていました。曲がりなりにも、今まで続いていたことの方が不思議です。

出国可能な人々は、アグネス・チャンのように香港を捨て、入国を認めてくれる所に移住しました。あの時点で移住しなかった人は、移住したくてもできなかった気の毒な人々です。

意外なことに、中国共産党は、1国2制度をすぐには反故にしませんでした。この制度は中国にとっても都合がよかったからです。自由な香港は、民主主義陣営からも、中国からも、利用価値が高かったということです。

香港に残った人々は思いがけない幸運を手にしました。民主主義陣営と中国の両方から与えられた特権を利用して、大儲けができたからです。そして、それがいつまでも続くと夢想しました。独裁国家中国の一部である限り、ありえない幻想です。

これまでの23年間は、香港人が、香港を捨てて逃げる準備をするための猶予期間だったのです。中国に返還されたいじょう、民主主義を実現できると考えるのは、妄想に過ぎません。

香港人は、全財産をまとめて、移住するしかありません。今回、香港に残る人は、独裁国家中国を選択したのであり、共産党の支配を受け入れたとみなされます。もはや民主主義を守る闘士とはみなされません。

民主主義国が、香港を見捨てることは、香港市民を見捨てたのではありません。共産党独裁の中国を見捨てただけです。自由を享受し続けたい香港市民は、香港と中国を見捨てなければなりません。もはや一刻も猶予はありません。