午前10時、雨もよいの曇天で、風も強く、あいにくの天候でしたが、ことによると孵化しているかも、という予感がして、防風林に来ました。
雌が抱卵していましたが、すぐに雄が食餌から戻ってきます。
風が強いので、車のドアにカメラをセットできず、手持ちの撮影となりました。
奇妙なことに、雌は抱卵を交代せず、雄を無視します。
雄は、餌をもって帰らぬ、いつもの照れ隠しに、巣材として枝を折ろうとしますが、生木のため折れません。
ここで、今年初めて車内に三脚を立て、車中撮影となります。
雄と雌の奇妙な睨み合いは、15分間以上も続きました。
雌が立ち上がりました。
卵の位置を変えるような、巣の敷き藁をほぐすような行動にも見えますが、これは明らかに雛への給餌行動です。
こちらからは、雛の姿も、魚も見えませんが、間違いありません。
この雌は子育てが上手で、孵化したばかりの雛には、魚肉を薄く削り取り、唾液を混ぜて、ゼリー状にして与えます。
ぎこちなさは少しも見せません。
今年は、昨年より3日早い、抱卵37日目の孵化でした。
雛には元気に育ってもらいたいものです。