石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

スタインベッグ「ハツカネズミと人間」に感動

スタインベッグは、DNAの構造を解明したワトソンとクリックがノーベル賞を受賞した、1962年に、ノーベル文学賞を受けています。

学生時代の愛読書である「二重らせん」の最後のページには、その時ストックホルムで撮影された写真が掲載されており、スタインベッグは左から二人目、モーリス・ウイルキンスとヘモグロビンの構造を解明したジョン・ケンドルーの間に立っています。

主人公のワトソンは右端、クリックはそのすぐ隣です。

そんな次第で、スタインベッグについては50年以上も前から知っていたのに、その作品を文字で読んだことは、一度もありません。

数年前、「朝飯」という短編を聴いて、いたく感動したことは既に書きました。

大雪のため陸の孤島と化し、身動きできなくなった機会に、私にとって2作目となる、「ハツカネズミと人間」を聴き、またしても、いたく感動しました。

この作品を最終回まで聴き通した人は、まだ70人未満です。

聴いた後から思うと、完璧に伏線が張り巡らされ、計算し尽くされた作品ですが、そんなことを少しも感じさせない、きわめて味わい深い作品です。

朗読も完璧で、スタインベッグの全作品を聴いてみたい、と強く思いました。

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