一二郎が守る巣の観察を始めて1時間、何も起こらず退屈していると、上空を猛スピードで飛び回っていたオオジシギが、巣の前の牧草地に降りました。
その前後、モエレ沼の上空で、若ワシが、トビを追いかけ回し、餌を奪おうとしている場面を見ています。
ふと気が付くと、牧草地に若ワシが降りていて、その若ワシをめがけて春恵が真っ直ぐに飛んで行き、餌を奪ったようです。
それが、トビから奪った餌かどうかは不明です。
しばらくして、春恵が餌を食べ始めると、若ワシが近付いて、奪い返しにかかります。
2度目のチャレンジで、若ワシは春恵を巧妙に出し抜いて、餌を奪い返します。
餌を奪われた春恵は、餌の代りに、飛び跳ねるようにして敷きわらを集め、巣に運びました。
抱卵を交代した一二郎は、牧草地で餌を食べている若ワシに向かって一直線に飛び、餌を奪還します。
一二郎は、餌を巣に運ぼうとしますが、若ワシがその後を追い、両者の攻防はさらに続きました。
ところで、抱卵40日目の昨日、そして41日目の今日も、肝心の孵化はありませんでした。
ことによると無精卵では?という疑心暗鬼が漂ってきた、今日この頃です。
また、わずかな餌の奪い合いを見ていると、子育てに必要となる新鮮な魚が十分に確保できるかどうか、心配になります。