石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

モエレの春恵は、母の日に母親になれるか

抱卵が確認された3月27日から、今日でまる6週間が経過しました。

オジロワシや白頭ワシの抱卵期間が、40日を超えることはきわめてまれです。

モエレの春恵が母の日に母親になれるか?

もしもなれなければ、今年の孵化は絶望、という思いで、午前6時前にモエレに来ました。

母の日の日曜日に、7時半より前に来て、私の場合は趣味ですが、重機を使って仕事をする、働き者がいくらでもいることを知り、驚きました。

それはともかく、アリスイが鳴くなか、巣を守る一二郎は30分おきに、巣の底を丹念にほぐし、卵の位置を変えて抱卵しますが、雛が孵化している様子はありません。

観察を始めて2時間半後、モエレ沼方面から、春恵が手ぶらで戻ります。

巣に戻った春恵は、手ぶらを恥じるように、巣材の枝をあちこち、無意味に動かします。

猛禽類は、巣に入るとき、餌や巣材など、何かしら持って入るのが作法のようです。

巣に餌を運ばなかったこと、そして、巣材の乱暴な動かし方を見ても、巣に雛がいる可能性はゼロです。

春恵は、母の日に、母親になれませんでした。

孵化をあきらめるまで、60日以上抱卵し続けた白頭ワシを知っていますが、春恵と一二郎はどうするでしょう。

最後に、巣のある木ですが、図鑑とネットで色々調べた結果、ヤマナラシではないかと思いますが、如何でしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=IhLmKFLIIdI