石狩のワシ派、タカ派

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フランスはヨーロッパの韓国か?

ニューズウィーク誌に、

安倍元首相の国葬は、日本のイメージを悪化させただけ

https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/rikamama/2022/09/post-35.php

という記事が掲載(転載)されています。

パリ在住の日本人女性が、安倍元総理の国葬に関する、仏マスコミの報道を詳細に紹介したものです。

そのサマリー的なル・モンド紙の報道です。

日本の国葬翌日の仏紙ル・モンドでは、「7月8日に選挙演説中に暗殺された安倍元首相の国葬は、国民の強い不満を呼び起こし、岸田現首相の支持率を著しく低下させた。誰からも何の疑問を抱くこともなく行われた世界的な影響力を持ったエリザベス女王国葬は、イギリス国内だけでなく世界中の人々の感動を呼び起こし、この日本の国葬とのコントラストを際立たせた」と書いています。

菅元総理の感動的な弔辞や、3キロを超える一般人の献花については、まったく触れられていません。

ここで対比されているエリザベス女王国葬について、この日本人女性は、

フランスでは、その国葬までの1週間ほど、まるで自分の国の女王か?と思われるほどのエリザベス女王・イギリス王室フィーバーが巻き起こり、非のうちどころのない国葬の様子を密着で報道しました。

と述べ、みずからの手で国王夫妻を断頭した、フランス国民の英王室に対するフィーバー振りを、直前の記事でも、詳しく紹介しています。

どうやら、フランスのマスコミは、日本のワイドショーの報道レベルを超えていないようです。

日本の悪いニュースはまるごと信じ、良いニュースには疑いを持つ、韓国とよく似ています。

フィガロ紙では、「日本における統一教会の驚異的な影響力」と題して、「数千人の統一教会信者の前で晴れ晴れとスピーチする衆議院副議長は、日本で非難を浴び続けている宗教団体の集会に参加したということで、当然、本来ならば、彼の政治生命は絶たれるはずだが、安倍晋三の下ではそのような付き合いは無害どころか、高く評価されていた・・」と報道しています。

さらに、

安倍晋三は、その超保守的な姿勢、悪化したナショナリズム、労働者よりも大企業にはるかに有利な経済政策、そして彼の職務を汚す政治・金融スキャンダルなどで多くの批判を浴びており、分裂的な人物である。彼の首相引退も世間的には、健康上の理由ということになっているが、実際には、政治・金融スキャンダルによるものであった」など、安倍元首相は、国葬によって、より過去のスキャンダルに注目され、それが印象づけられることとなりました。

フランスの方が、日本より、ずっと健全な民主主義が行われていると言いたいようです。

だいたい、国民の半数以上が反対していることを強硬的に行うということはフランスでは考えられないことです。フランス政府がこのようなことを強行すれば、巻き起こるデモや氾濫は日本の非ではありませんから、フランス政府は非常に世論に対して敏感に対応します。それを無視して強行するなどということは、それこそ民主主義国として許されないと国民は大荒れに荒れることでしょう。今回の日本の国葬国葬儀)の開催は、フランス人には理解できないことだったのです。

マスコミの発表するアンケート結果が、本当に正しく、世論を反映したものであれば、日本でも暴動が起き、政権が転覆して、国葬は出来なかったでしょう。

マスコミの政治報道を信じるかどうかは、投資情報を信じるかどうかと同じく、まずは話半分に聞いて、自己責任で判断するしかありません。