文春のオンライン版に、
安倍元総理は「愛子天皇」を認めていた
というタイトルの記事が載っています。
https://bunshun.jp/articles/-/58514
しかし、安倍元総理の考えは、
「おそらく性別に関係なく長子優先で落ち着くのだろう。果たしてそれでいいのだろうか。天皇家は125代も男系を守ってきたのに、法改正を急ぐ必要があるのだろうか」
というもので、産経新聞のオンライン版によると、羊頭狗肉の見出しだ、といいます。
https://www.sankei.com/article/20221111-ZYOCUNATKBJ5DN6KFOWECQMLQI/
では、女系天皇はなぜ許されないのでしょうか。
それは、女性がローマ教皇になれないのと全く同じ理由です。
教皇がローマ・カソリックという宗教の主宰者であるように、天皇は天皇制という宗教の主宰者であり、天皇は神武天皇の男系の子孫が継承すべきもの、とかたく信じられているからです。
これは信仰の核心であり、天皇制という宗教のセントラル・ドグマであって、天皇制が存続する限り変更できない根本原理です。
もし、女系天皇が許されるくらいなら、むしろ天皇制という不合理な宗教は即刻やめにして、選挙で大統領を選び、これを元首とする方がずっと合理的だと思います。
日本国憲法第1条にある、天皇は日本国民統合の象徴、という言葉は、まさに、天皇は宗教、と言っているのと同じことです。
なぜなら、家族を超えた人々を、家族のように統合し、いざという時には、ともに戦えるよう準備するのが、宗教の本来の役割だからです。