オジロワシを撮影して、貴重な狩りのシーンが撮れたのに、肝心の食餌シーンを削除するのでは、オチのない落語になってしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=B8xfQf_TOgk
いつも綺麗な映像に感心していますが、このカメラマンには猛禽類や肉食動物を撮る資格はない、と私には思われます。
狩りや食餌のシーンがなければ、綺麗なだけの、平凡な飛翔シーンのみとなってしまい、野生生物の真の姿に迫ることはできません。
一月ほど前の下の映像では、オオタカが、強い水の流れと木立を巧妙に利用して、自分より大きいシラサギを仕留めます。
https://www.youtube.com/watch?v=N68AgaOpEMc
映像をサラッと表面的に見ただけでは、オオタカは大変な苦労をしてサギを捕獲したのに、ほとんど食べることなく、サギの命を無駄に流してしまったように見えます。
しかし、よく見るとオオタカの素嚢はソフトボールのように膨れており、実は、撮影者が食べるシーンを編集でカットしたことがわかります。
ワシやオオカミの食餌シーンをグロいと思う人は、猛禽類や肉食動物を撮影すべきではありません。肉食動物は、マーケットから魚や肉の切り身を買うことも、また、鯵フライやハンバーガーを食べることもできないのですから。