石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

新元号の発表と石狩湾のミサゴ

私は、かなり天邪鬼(あまのじゃく)のようです。国民がこぞって注視する新元号発表の日に、ミサゴを見に出かけるのですから。しかも、中高年のミサゴ探鳥家が砲列をしく屯田ではなく、駐車場もない石狩湾です。

石狩湾の砂浜を歩きながら、私は、嬉しさのあまり、タイガースの「シーサイド・バウンド」を口ずさんでいました。高校時代に流行した、元気のいい曲です。砂浜にいる間、この音楽は、私の耳の中でズーッと鳴っていたような気がします。

途中で、ミサゴを見に来た中高年の探鳥家に出会いました。2時間ミサゴを待ったけれど、今日は会えなかった、といいいます。ミサゴは、かなり前からきていて、昨日の日曜日には、上空を飛んだ、という期待のもてる情報も頂きました。

波打ち際からやや離れた砂丘の陰に三脚を立て、カメラをセットしました。今日は絶好の環境です。いつも波打ち際に陣取り、ミサゴのダイブを間近で撮ろうとするカメラマンが一人もいないからです。

元号の発表が近づくにつれて、ひとりで石狩湾の砂浜を占領している私の幸福感は、いやがうえにも高まってきました。小樽側を見ても、石狩側を見ても、私とカモメのほかには、誰一人いません。石狩側に見える、11基の風車も、微風のため、回転を止めています。

このまま帰っても十分に満足でしたが、新元号が発表される15分前、嬉しいことに、小樽の方向からミサゴが飛んできてくれました。それがこの動画と写真です。ミサゴは何度かホバリングし、ダイブしそうでしたが、残念ながら飛び込むことなく、屯田方面に飛び去りました。魚が見えなかったのでしょう。

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石狩湾のミサゴ

数分後、多分、同じミサゴが再度現れ、目の前で、海にダイブしてくれました。身体が沈んで見えなくなる程のダイブでしたが、魚をつかみそこね、狩りは失敗でした。撮影の方も、照準器を見ながら、ミサゴを追うのに必死だったため、望遠レンズのズームを1000ミリにするボタンを押し忘れ、24ミリでの撮影となってしまいました。