参議院選挙で、改憲勢力が3分の2を割りました。これまでの数年間、衆参ともに改憲勢力が3分の2を超えていたのに、憲法改正の発議はできませんでした。多数派?の切なる願いが、少数派?の横暴によって圧殺されてきたのです。
世界の常識は日本の非常識、日本の常識は世界の非常識、という言葉を思い出します。
チベットやウイグルの人びとの苦悩は、目に入りません。香港や台湾の人びとの危機感も、感じません。領海が侵され、列島の上空を弾道ミサイルが飛んでも、基地の防衛力整備に反対です。
これほど鈍感な人びとの眼を覚まさせる非常事態とは、どんな状況でしょう。平和憲法を信仰し、安保条約の御利益にすがる人を、イザヤ・ベンダサンは日本教徒と呼んだのでしょうか。