オジロワシの確実なペアが、モエレ沼と石狩で、3対確認されています。最初のペアは、2018年と2019年、石狩の防風林で営巣し、今年も昨年と同じ巣を補修しているペアです。残念ながら、このペアがどこで餌を捕っているか、確認されていません。
問題は、次の二組です。
これは、モエレ沼の狩場で数年来確認されているペアです。雌はモエレ沼でにらみを利かす女帝で、モエレ沼で狩りをしますが、どこで営巣しているかは不明です。
最後は、石狩河口で、少なくとも昨年から目撃されている、若々しいペアです。いつも石狩河口で目撃されるので、この付近で餌を捕っていると思われますが、狩りや食餌が目撃されたことはありません。また、営巣地も不明です。
北海道では、道北、道東、そしてオホーツク海沿岸で多くのオジロワシが営巣しています。二組のペアも、道内で営巣しているのでしょうか。
その可能性は低い、と私は見ています。北海道で営巣するペアは、既に、巣の近くで生活し、巣の補修を始めているはずです。現在、道北や道東にいるワシの一部が、その場所にとどまって営巣するのであって、これから入り込む余地はないと思います。
今、石狩にいて、近くに巣を持たないペアは、道内ではなく、樺太やシベリアに渡ってから営巣するのではないか、と思われます。