札幌周辺のオジロワシにかんする新発見、といっても、まだ仮説の域を出ていませんが。発見は次の2点です。
1.札幌周辺で繁殖するオジロワシは、1年中、巣の周りで生活している。
しかし、
2.9月と10月、大部分のワシは、札幌周辺から姿を消す。
具体的に言うと、防風林のオジロワシは、巣の周りに1年中いる、と思われたのに、9月と10月は、他のワシと一緒に姿を消すようです。
今、ワシがどこで生活しているのか、不明です。道央圏にとどまっているのか、道東または道北に移動し、11月にシベリアから移動してくる他のワシとともに、札幌に戻って来て、巣を直し、子育てを開始する、のでしょうか。何が正解か、大変興味があります。
一般に、9月、10月は、その年の子育てが終わり、次の年の子育てが始まるまでの空白期間です。同時に、北海道では大量の鮭が遡上する、ワシにとって天国の期間でもあります。鮭の遡上する川に多くのワシが集まり、子育てのパートナー選びや、パートナーの入れ替えが起こる時期なのかも知れません。
いずれにしても、鮭の遡上する自然河川がカギを握っていると思われます。