石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

世界のオジロワシ、北部白頭ワシの現状

アメリカ南部のカリフォルニアとフロリダ半島で行われている、白頭ワシの子育ては、様々な問題を抱えつつも、何とか進行しています。

他方、世界のオジロワシアメリカ北部の白頭ワシの子育ては、まだ、ほとんどスタートしていません。

そこで、現状と昨年の子育てスケジュールを比較してみました。

札幌と同緯度のアイオワ州Decorahでは、昨年、北巣で2月23日、天国の巣では2月28日に抱卵が始まりました。今年は、北巣で、ほぼ1週間早い2月18日に抱卵が始まったものの、天国の巣では、まだ本格的な動きがありません。

しかし、驚いたことに、天国の巣に若い新カップルが現れました。これまでの子育て上手なカップルも健在なので、今シーズン、どちらがこの巣を使うのか、これから抗争が起こるのか、興味は尽きません。

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一方、世界のオジロワシ事情ですが、ノルウェーのSmolaでは、昨年、巣が利用されませんでした。今年も、Smolaの動静がほとんど報告されませんので、ほぼ絶望的でしょう。

これに対して、ラトビアオジロワシは、巣の補修と交尾を活発に行っています。昨年は、3月12日から3月19日までに3個の卵を産んでいるので、産卵・抱卵はこれからです。

我が石狩の防風林では、現在、昨年の2倍近い積雪があり、寒波も厳しかったので、昨年は3月7日に始まった抱卵ですが、今年は少し遅れることが予想されます。

明日からの暖気に期待したいと思います。