石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

奇妙な三角関係

3月17日の観察記録です。前日、こともあろうに、巣のすぐ近くで行われた不倫交尾に、雌(生振の母、OM1)は怒っているように見えます。朝から2度、雄(生振の父、OD1)が抱卵を交替しようと申し出ますが、拒絶しました。

しかし、抱卵交替を拒絶し続けると、雌は餌が食べられず、体力を消耗します。結局は、巣を乗っ取られるかもしれません。

驚いたことに、2度目の狩りで、雄は小型の水鳥を捕らえ、巣から50m離れた木の上で食べ始めました。雄が、自分で捕った餌を食べるのを見るのは、これが初めてです。

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雄は、雌にも、ガールフレンド(GF)にも、肉を渡しません。巣から見えるのか、肉を要求する雌の声が、ずっと聞こえていました。肉を持っていけば巣に入れたのに、やはりこの雄は社会党だと思いました。

午後1時13分、食べ終わった雄が巣に近づいたとき、騒ぎが起こります。雌が、叫びながら巣を飛び立ったのです。すぐに戻った、と思いました。しかし、後で気付くのですが、巣に入ったのは雄だったのです。

狩りに出かけた雌とGFは、なかなか戻りません。どこかで、雌同士が命がけの死闘を演じているのでは、という想像もしました。

3時間半後の4時41分、雌とGFは、何もなかったように、仲良く、狩りから戻りました。

奇妙な三角関係は、これからも続きます。