石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

ハヤブサの雛は兄弟喧嘩をしない

猛禽類の兄弟喧嘩は、見ているのが辛くなるほど激しいものです。

オジロワシは、成長の遅れた小さい弟を、餌とみなして食べます。また、餌が不足すると、兄弟喧嘩が激しくなり、兄弟の1羽を巣から突き落として間引きします。

ミサゴの兄弟喧嘩では、弟が気絶するまで、徹底的につつきます。最初に見たときは、死んでしまった、と思ったほどです。

イヌワシの場合、卵が何個産まれても、巣で育つ雛は1羽のようです。

9月の室蘭で、ハヤブサは違う、と熊谷勝氏からお聞ききしました。ハヤブサの写真家、熊谷氏は、ハヤブサ兄弟愛を示す写真を撮り、子供向けの本にしたところ、日本よりも韓国でよく売れたといいます。儒教の国で、猛禽類兄弟愛が受けたのだろう、という分析でした。

今頃、ハヤブサが子育て?と思ってよく見ると、南半球のメルボルンハヤブサです。

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ハヤブサの雛は、餌をもらおうと必死に競い合いますが、お前のせいで食べられなかった、とは考えないようです。母親も、依怙贔屓なく餌をあたえています。

ハヤブサは、ワシやタカの仲間ではなく、オウムの方に近いと考えられています。兄弟喧嘩をしないのは、そのせいかも知れません。