石狩川は、この日(12月23日)も氷でおおわれ、水面が出ているのは、前日、漁船で解氷作業が行われていた、河口から釣り桟橋までの間だけです。
双眼鏡でワシを探すと、対岸を流氷に乗ったオジロワシが流れています。カメラを通して見ると、あの綺麗な雌です。
流氷は、岸の氷に引っかかって止まり、そこで水を飲んだワシは、さらに下流へと飛び去りました。
堤防の道を通って河口付近まで来ると、綺麗なワシは此岸の流木に止まっています。
オジロワシは、鋭い眼で、鏡のように穏やかな水面に、魚影を探しています。 しかし、鮭の消えた石狩川に、ワシが狩りの対象にできる大きさの魚がいるでしょうか。
30分後、ワシは魚のいない石狩川をあきらめ、石狩新港方面に飛び去りました。ワシの狩場は、今、どこなのでしょう。
川に飛び込んで大きな鮭を捕まえていた、あの頃の雄姿をまた見たいものです。