石狩河口に着くと、対岸の流木にオジロワシがとまっています。
カメラで拡大すると、これぞまさしく、あの綺麗な雌ワシです。
今年は工事の影響であきらめていましたが、綺麗な雌ワシが石狩河口に戻れば、勇壮な鮭狩りが見られるかもしれません。
雌ワシは飛び立って、川の流れに沿って上下し、魚影を探します。
鮭狩りをする気です。
雌ワシが少し上流の流木にとまった時、雪が降りだしました。
昨年、大きな鮭を岸に引き揚げた時と、そっくりなコンディションです。
しかし、残念ながら家族との約束があり、あいの里に戻らなければなりません。
1時間半後、綺麗な雌ワシが、巨大な鮭をまだ食べているかも知れないと、未練がましく、また石狩河口に引き返えしてきました。
対岸を見ると、2羽の若いオオワシと1羽の若いオジロワシが、カラスとともに、あやしい動きをしています。
やや年かさのオオワシが大きな魚の尾を食べようとすると、別のオオワシが突っかかって行きます。
年かさが反撃しようと身を乗り出した瞬間、背後にいた若いオジロワシが、素早く尾を横取りして飛び去りました。
大きさと形から、この尾は、鮭の尾に間違いありません。
問題は、この鮭を誰が獲ったか?ということです。
私は、狩りの上手な、あの綺麗な雌ワシが、この鮭を引き揚げ、かなり食べたあと、目ざとく見つけたオオワシが横取りした、と推理しています。
鮭狩りを見逃したのは残念ですが、今シーズン初めてオオワシを見ました。