石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

ブラックアウトしかないか?

 本州では、寒波のため電力供給が危機的状況だそうです。

必要な電力は太陽光や風力など再生可能エネルギーだけで賄うべきだと信じる人が、日本には大勢いるようですが、実情はまったく違うようです。

www.newsweekjapan.jp

原子力発電所への依存率が大手電力で最も高い関西電力では、年末から電力不足が懸念され、どうやって年末年始を乗り切るか、幹部たちが連日頭を抱えていた。

といいます。

福井県にある高浜や美浜などの原発の再稼働が遅れ、それを補う液化天然ガスLNG)を発電燃料とする火力発電所の燃料タンクが底を突いていたためだ。

「どんなに高い値段で買ってもいい。とにかくLNGをかき集めろ」。しかし、すぐに調達できるLNGはない。あとのない関電は、商売敵の大阪ガスに頭を下げ、LNGの融通を要請

する所まで追い込まれたというのです。

この話を聞くと、北海道民は、あのブラックアウトを思い出します。泊原発の停止で、電力需給がひっ迫している時、地震や台風、事故などで、一つでも発電所が停止すると何が起こるか、私たちは経験しました。

  電力は需要と供給が一致しないと停電してしまう。「電力消費を極力抑えてもらうよう、広く国民や企業に訴えてもらいたい。場合によっては節電要請を求めたい」と所管の経済産業省資源エネルギー庁に訴えた。

 しかし、諸般の事情で、省庁は節電要請の発出に、頑として応じなかったといいます。

もちろん、原発さえ再稼働できれば、こんな心配はまったく無用です。

再生可能エネルギー派にとって、原発は、火力発電所の比ではなく、まさに原爆にも匹敵する邪悪な存在でしょう。

老朽化する前に、既にある原発の有効利用を推進するには、ブラックアウトの続発を期待するしかないのでしょうか。

私の眼には、羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹いている、としか見えません。