東京オリンピックの開催を、冥途の土産にしようとしていた森元総理が、ついにオリンピック組織委員会から手を引くようです。
日本は言霊(ことだま)信仰の国ですが、今回の事件で、東京オリンピックの開催はほぼ絶望的、とあえて言いたいと思います。
言霊(ことだま)信仰とは、結婚式で”別れる”とか、受験生のいる家で”滑る”とか言えない、魔訶不思議な信仰です。
そのため、日本では最悪の事態に対する備えができません。この戦争で敗けた場合どうする、とか、これから契約するプロジェクトが失敗した場合の損失処理法、とか、原発で炉心融解が起こった場合のマニュアル、とか、最悪の事態に備えた、ネガティブな準備ができません。
言霊信仰から自由であれば、武漢コロナウイルス蔓延の時点で、東京オリンピックの開催は8割がた不可能。やったとしても極めて悲惨なオリンピックとして長く記憶に残るだろう、と想像できたはずです。
オリンピックのたびに、武漢コロナウイルスによって破壊された幻の東京オリンピックを回顧し、中国に対する防備の必要性を強く再確認できれば、オリンピック中止の損失を、補って余りあるものとなるでしょう。
日本人は、オリンピック信仰から、一日も早く目覚めるべきです。