残念ながら、中村祐輔氏の認識は、医科学の指導者としては、やや問題があります。
コロナの国産ワクチンができないのも、愛玩用のロボットはできても、歩行が不自由な人の歩行を助けるパワースーツが普及しないのも、科学技術が劣っているからではありません。
国民が、あまりにも安全・安心を求めすぎるから、世界に先駆ける第一歩が踏み出せないのです。
心臓移植がストップしたのも、福島の処理水が海洋投棄できないのも、科学的に有効性や安全性が確立しているのに、100%安心でなければイヤ、という覚悟の欠如が原因です。
野党もマスコミも、国民の不安感をあおり、倒閣に追い込もうと躍起になるのですから、企業も政治家もリスクを取る気をなくするのは当然です。
日本のワクチン開発の実情は、既に広く知られています。
日本の大手製薬会社は、日本でのワクチン製造を、とっくの昔にあきらめているのです。