石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

ラトビアのオジロワシに重大事件

3個の卵を抱卵しているラトビアオジロワシに、きわめて深刻な異変が起こったようです。

この動画の表題では、別のカップルが、既にこの巣のテリトリーを奪ったとされています。

動画を見るだけでは、その深刻さは伝わってきませんが、動画に添付されている説明を読むと、この雌がこの先も抱卵を続けるのは難しいようです。

何故か。

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雌が悲痛な警告音を発し続けているのに、雄は戻ってきません。

説明によると、雄は27日の夜から巣に戻っていないようです。

この時期、ペアの一方がこれほど長く巣を空けるのは異常で、恐らく、雄は既に死んだか、瀕死の重傷を負っているだろうと想像されています。

雛がかなり大きくなっていれば、雌だけでも何とか子育てを継続できます。実際、2年前、Decorahの天国の巣で、前の雄が失踪したあと、雌だけの子育てに成功しています。

しかし、抱卵期や雛が小さい間は、片親だけで子育てをすることは不可能です。

早晩、雌は巣を離れ、3個の卵は放棄されるでしょう。

これが、厳しい自然の現実です。