石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

幼鳥と若鳥の定義

今日、図書館で野鳥の雑誌を読み、「幼鳥」と「若鳥」の定義について、私には承服しかねる記事と出会いました。

人の生死にかかわる法律や科学技術に関連した用語、または、お金にかかわる商取引や経済に関連した用語の定義では、きわめて高い厳密性が要求されます。

車のブレーキが、人によって別のものを意味したら、命がいくつあっても足りません。

しかし、詩や文学など芸術に関連した用語や、バードウォッチングなど、趣味に関連した用語では、それほど高い厳密さは要求されません。

幼鳥と若鳥の区別など、一般人にとっては、どうでもよいことだからです。

しかし、熱心に野鳥観察をする人にとっては、重要なことかもしれません。

私は、基本的に、幼鳥という言葉をほとんど使いません。

私の言語感覚では、猛禽類の幼鳥とは、巣立ちはしているが、自分で餌を獲れず、親から餌をもらっている幼い鳥です。

この定義に従えば、厳密に幼鳥と呼べるのは、巣立つ前から観察していた個体か、実際に、親から餌をもらう場面を見た個体だけです。

成熟してはいないが、自分で餌を獲って自活している鳥を、幼鳥と呼ぶのは、鳥に対してきわめて失礼なことだと思うからです。

幼という漢字にどのようなイメージをもつかでしょうが、私の場合、幼児や幼稚園の語感しかありません。

誰がどんな定義をしようとも、私には、狩りで獲物を獲る若鳥に、幼の字は使えません。