バードウォッチング雑誌の記事で、「観察圧力」という語句を見てから、これがトラウマになっています。
どんな野鳥もカメラを嫌がります。鳥は、カメラが焦点を合わせるために出す何かを、敏感に察知するようです。戦闘機が敵艦のレーダー照射を察知するように、優秀な兵士がスナイパーの照準器から漏れる視線を鋭敏に感じるように。
しかし、ネットで調べると、焦点を合わせるために、カメラは、赤外線などを鳥に照射する必要は、今や全くないようなのです。カメラがとらえた画像の、コントラストが最も強くなるように、レンズを動かしているだけだというのです。
にもかかわらず、カメラがレーザー光線を照射しているかのように、小鳥もワシも、カメラの視線を嫌い、逃げます。確かに、彼らはカメラだけでなく、双眼鏡の視線も嫌がり逃げます。
どうやら、彼らはきわめて視覚がいいので、1000m近く離れていても、カメラや双眼鏡で見られていることを察知するらしいのです。双眼鏡や望遠レンズを通して、ワシと目が合うのですから。
彼らは、鳥を観察している人と、鳥を無視して、釣りや乗馬、農作業に熱中している人を、明確に識別しています。