ラトビアのアシナガワシの雄は、信じられないほど優秀な狩人です。
下の動画のサムネイルにあるように、雛と雛を守る雌のため、大きなネズミを一日に何度も巣に運びます。
しかし、この素晴らしい狩人に対する、雌の態度は極めて冷酷です。
雌は餌を受け取ると、父子が一緒に過ごす時間は一切与えず、さっさと次の獲物を運んでくるんだよ、と雄を威嚇して巣から追い出します。
このようにして、雄は雛が巣立つまで、休みなく狩りを続けるのです。
巣に設置されたカメラでは、巣の中の様子はよくわかりますが、アシナガワシの狩りの様子はわかりません。
てっきり、巣のある深い森が、豊饒な狩場なのだろうと、私は考えていました。
念のため、ダメもとで、アシナガワシの狩りをYoutubeで検索してみました。
驚きました。アシナガワシの狩場は、鬱蒼と茂った森ではなく、草原だったのです。
しかも、飛びながらネズミを探す狩りではなく、地面や下の動画のサムネイルのような見張り場所からネズミを探し、短かく飛んで捕まえるのです。
この動画では、4分頃、ネズミを捕まえます。
チュウヒと同じく、長い足は草原での狩りに適しているようです。