もうかなり昔のことになるが、サッカーのワールドカップは、4年に1度、血を流さない世界大戦を戦っているようなものだ、という説を知り、そうだったのかと感心し、納得したことを覚えています。
オリンピックを特別視するのも、4年に1度、国力と国の威信をかけて世界と戦うからだと思います。ファイティング・アニマルである人類は、血を流さない戦争に「平和の祭典」という美名をつけました。
純真な日本人はさらに、この平和な戦争を、オリンポスの神々の前で闘う、極めて神聖なスポーツの祭典に昇華しました。
しかし、今回のコロナ・オリンピックで、日本人もついに、このオリンピック信仰というフィクションから目覚めたようです。
日本人は、世界チャンピオンやメジャー大会の優勝者にオリンピック・チャンピオンと同等以上の敬意を表すべきです。
無駄なお金とエネルギーを使い、環境を破壊し、選手の健康まで破壊するオリンピックは、世界中の最も適した場所で開催するリモート大会で十分です。
私は、オリンピックを見捨てたトヨタの英断を、強く支持します。