IOCも日本政府も、経済的な事情や政治的な理由で、東京五輪の開催延期を判断できないでいます。しかし、経済や政治の事情は、世界中のアスリートや観客が、東京に集まるための条件にはなりません。
一番大切はことは、武漢コロナウイルスによる肺炎が、インフルエンザと同程度に、大した病気ではなくなることです。世界では、毎年、数万人~数十万人がインフルエンザで死亡しているのに、オリンピックは中止されません。
完璧とは言えないまでも、ワクチンや治療薬が、一応、整っているからです。不安パンデミックのブレーキは、かけられているのです。
インフルエンザと同レベルの安心感を醸成するには、武漢コロナウイルスに対する適当なワクチンと治療薬の開発が必須です。
そうでなければ、強行された東京五輪で、日本人選手が金メダルを獲得したとしても、火事場泥棒のそしりを免れることはできません。