石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

経済学者の衝撃的な記事はたいてい誤り

IMFが衝撃予測、日本の転落は残念ながら本当だ」、という記事を、加谷氏が今日のJBpress誌に書いています。

IMF国際通貨基金)が、このままでは日本の人口が大幅に減少し、40年後にはGDP国内総生産)が25%減ってしまうという衝撃の予測を発表した。

現時点での価値に換算すると140兆円近く、GDPが失われる計算だが、果たしてこの予測は本当なのだろうか。

加谷氏が計算したところ、本当だった、という内容です。

IMFは、40年後の日本の人口が25%減少すると予測し、このままではGDPも25%減少すると単純に予測したもので、加谷氏も同じ計算結果となった、という馬鹿な話です。

人口減少の予測については、私も否定しません。しかし、GDPが同じだけ減少する、というのは、日本人は馬鹿だと言っているのと同じことです。

加谷氏は、人手不足の職場に設備投資をしても無駄だといいます。例え話として、2人で1台のパソコンで仕事をしていた時代には、パソコンを増やすと生産性も上昇したが、パソコンを1人当たり2台に増やしても仕事量は増えない、という原始的な話しです。

しかし、これからの設備投資は、省力化、ロボット化、AI化への投資です。人を減らし、1人で何人分もの仕事量を、高度に、しかも正確にこなすための投資です。農業でさえ、人手を減らし、生産性を飛躍的に向上させる投資が、いくらでも可能です。オランダの農業を見てください。

私は、人口減少を、むしろ好ましい現象と考えています。地球への負荷が減り、環境が改善され、自然と共存する、豊かな生き方が可能になるからです。