石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

30歳のオオワシが琵琶湖で狩り

4KテレビでYoutubeの動画を検索していて、偶然、琵琶湖で狩りをするオオワシの素晴らしい動画と遭遇しました。

数年前、木の上でカラスに邪魔されながら魚を食べるオオワシの動画を見ていますが、それっきりでした。

琵琶湖のオオワシを、単発でなく、継続的に動画撮影している、数少ないYoutuberです。

狩りの場面が撮影されたのも、ここ数年のことです。

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驚いたことに、このオオワシは、今年で24回目の越冬だそうで、下に引用した湖北野鳥センターのインタビュー記事によると、2018年12月の時点で最低26歳、現在はほぼ30歳になっているようです。

ここの「おばあちゃん」は、見つかってから20年目なのですが、最初に見つかった時点で何歳だったかがわからないんですよ。成鳥になるのにオオワシは6年かかりますから、最低でも26歳です。

このワシは、琵琶湖で越冬するワシとしては2代目だそうです。

じつは彼女は2代目で、その前の初代のオオワシが、野鳥センターができてからしばらくした平成3年(1991)に見つかりました。それから、平成10年(1998)になって、葛籠尾崎の木にとまっているもう1羽が見つかったんです。それが現在の彼女です。初代が平成15年(2003)1月に亡くなり、彼女が山本山に移動してきて2代目になりました。

オオワシが、日本のどこまで南下するか、興味がありますが、

定期的な飛来地となっている場所として、長野の諏訪湖と日光の中禅寺湖、それから茨城県涸沼鳥取県の湖山池があります。北が流氷で閉ざされると、少しずつ南に南下する個体がいて、それらは富山、石川、千葉ぐらいまで来ます。彼女はなぜか秋に琵琶湖に来ています。

さらに、このワシが1羽だけで飛来するため、繁殖に関わっているかどうかにも興味がありますが、

ロシアの研究者に聞いたところ、普通は決まった雄と雌でいっしょに巣に帰ってくるのだそうです。だから別の場所でつがいの雄が越冬していて、彼女は、どこかで彼と落ち合って繁殖地へ帰っていくようです。

と、想像されています。

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