今年は雪が深いため、巣に敷く柔らかい干し草が見つからなくて心配、と前回書きましたが、猛禽類の巣には、その昔、厠(かわや)に杉の葉が敷かれたように、ワラの代りに、しばしば針葉樹の葉が使われます。
本日(3月4日)、午前中の狩りから戻った雌のオジロワシが、巣に近い松の木で松葉を折る場面を目撃しました。
雄がカラマツの枝や防風林の木の枝を折る場面は何度か見ていますが、雌が枝を折るのを見るのは初めてです。
卵の周りに敷く、柔らかい枯草や松葉を集めるのは、雌の担当かも知れません。
いずれにしても、産卵はまじかに迫っているようです。
ただし、今日は、何が気に入らなかったのか、松葉は折って下に落とすだけで、巣に運ぶことはありませんでした。
松脂(まつやに)の多いトドマツが、気に入らなかったのかも知れません。嘴につく脂か何かを嫌がって、盛んに首を振る動作が見うけられました。