石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

「所得の海外流出」は簡単に止められる

「所得の海外流出」とは、よい言葉ができたものです。

勤勉な労働によって、当然得られたはずの所得が、みずからの愚かな選択によって、海外に無駄に流出している、という発想です。

まず、所得の海外流出の一般的な定義ですが、以下は日経新聞で紹介されたものです。

日本のように原材料を輸入し、製品を海外に輸出する企業が中心の経済では、原油などの輸入価格が輸出製品の価格を上回れば、差し引きで貿易の損失が膨らむ。輸入する原材料費の支払いがかさんだ結果として所得が海外に流出する。

https://www.nikkei.com/article/DGKDASGC19014_Q2A420C1EE1000/

東日本大震災のあと、原発が停止し、それを代替するため、年間数兆円の石油や天然ガスの輸入が必要となりました。

その当時、私は、原発の安全性を審査する人員を数十倍~数百倍に増員し、審査を迅速に行えば、たとえ人件費が数百倍に増額しても、日本全体として見れば、差し引き数兆円の経費削減になる、と考えたものです。

しかし、原発が止まったのは、原発の安全性に関する合理的な判断に基づくものではありませんでした。

なぜなら、大震災の被災地のど真ん中にあって、びくともしなかった、女川原発さえ止まったままだからです。

原発が止まったのは、リベラル派の原発反対キャンペーンが大成功し、いつものように、世論が愚かな選択をしただけです。

現在、ウクライナ戦争と円安のダブルパンチで、原油天然ガスの暴騰が止まりません。それらの輸入により、ダダ洩れしている「所得の海外流出」を止めるのは、実は、きわめて簡単です。

原発を再稼働するだけでいいのです。

しかし、コロナで鎖国したように、日本人の安全・安心にうったえるには、原発を全廃し、木炭を使って煮炊きも暖房もする、江戸時代に戻る選択がベストかも知れません。