午前8時過ぎに防風林に着くと、巣は空です。
巣立ったようですが、幼鳥の姿は見えません。
車を100m北に移動し、巣を監視する親鳥がとまる木をチェックしますが見つかりません。
https://www.youtube.com/watch?v=lYd8pGnlqNg
しばらくして、茂った葉の陰から羽ばたきが見えました。
巣の真向かい、巣から約15メートル離れた木にとまっています。
目出度く、無事に巣立ちました。恐らく7月12日でしょう。
巣と幼鳥がとまっている木の位置関係を確認しながら、車をいつもの観察地点に戻すと、幼鳥は巣に帰っていました。
すぐに2羽のカラスとの17分間にわたる、神経戦が始まります。後でわかるのですが、カラスは貯食を狙っていたのです。
9時20分、雄がやや鮮度の低いフナをもって巣に入りますが、幼鳥はすぐさまその魚を奪い取り、親を追い払います。
しかし、独りで食べるのをあきらめた幼鳥は、父親に助けを求めます。
父は、一瞬のすきに、肝心な尾の身を食べ、幼鳥は怒ります。
その上、大きな貯食を勝手に食べ始めるので、怒った幼鳥は、またしても父親を追い払うことになります。
親子の確執はつづきます。