石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

英国は脱炭素のコストとリスクに目覚めた?

もう脱炭素のコストを隠さないスナクの歴史的演説

という記事を、杉山大志氏がアゴラに書いています。

https://agora-web.jp/archives/230927002323.html

イギリスのスナク首相の演説に関し、

日本国内では、ガソリン自動車・ディーゼル車などの内燃機関自動車の販売禁止期限を2030年から2035年に延期した

としか報道されていませんが、この演説にはもっと大切な視点が含まれている、と言うのです。

すなわち、

保守党にせよ労働党にせよ、「歴代の英国政府はネットゼロのコストについて国民に正直でなかった」とはっきり断罪したことだ。コストについての議論や精査が欠如していた、とも言った。今後は、難渋な言葉で誤魔化すのではなく、正直に説明する、とした。

さらに、

「禁止、規制、課税」をしない、「強制ではなく同意が必要」という”新しいアプローチ “を採るとした。具体的には、内燃機関自動車禁止の期限の延期に加えて、ガスボイラー禁止の期限も延期する。住宅の断熱改修義務付けの計画も変更する。加えて、ゴミの分別細分化はしない。飛行機への税も食肉への税も実施しない。

というのです。

そして、スナク首相は、

ネットゼロを達成するためにこそ、国民の同意が必要であり、そのためには、国民が負担するコストに正直になり、強制を避けねばならない

と、強調したというのです。

余りにも当然のことです。