日本の債務問題について、エミンさんが極めて分かりやすい解説をしています。
解説は、下記動画の4分03秒からです。
https://www.youtube.com/watch?v=0Csqh3USK7o
日本の国債発行残高が、GDP比で見ると、先進国では断トツに高いことは広く知られてます。
この件に関し、経済学者の見解は分かれていて、何が正しいのかまったくわかりません。
1.政府債務は大問題だ。このまま行くと国が破綻する。
2.国債は国内で消化されているので問題ない。
3.政府には多額の資産があるので債務は問題ない。
エミンさんの答えは単純明瞭です。
日本政府は、アメリカ政府と同じく、自国通貨で国債を発行しており、国債の償還期限が来たら、お札を印刷して返せばいいので、外貨(ドル)建ての国債を発行している途上国と違って、理論上、破綻することは絶対にない、というのです。
政府の無節操な国債発行により、円の価値が下がって困るのは、政府ではなく、むしろ、大部分の財産を現金と銀行預金だけでもっている国民の方です。
そして、ハイパー・インフレから身を守るには、株や金、不動産など、インフレにともなって価格が上昇する資産をもつこと、つまり投資する必要がある、というのです。
この単純明瞭な理論を広げると、
30年間のデフレから脱却し、日本が成長軌道に戻るには、国債をもっと増発し、円の価値を下げ、投資を活性化する必要があるということです。
つまり、財政規律を重視し、円の価値を守ろうとした、財務省や日銀の政策は大間違いだったのです。2%のインフレ目標を達成するには、国債を増発して、円の価値をそれだけ下げる必要があったのです。