石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

孵化後4日目の雛への給餌-1

午後1時30分、快晴の防風林に着いたとき、巣はオジロワシの雄が守っていました。雌は狩りだろうと思いましたが、念のため双眼鏡で防風林を隈なくチェックすると、巣から50メートル南の木に止まっていました。盛んに羽繕いをするところを見ると、たった今、子守りを交代したようです。

2時10分、雌は狩りのため、いつもの石狩新港の方向へ飛び立ちました。狩りの上手な雌のことですから、30分で戻るだろうと期待しましたが、今日は1時間半かかりました。その間、私は、ラジルラジルの聞き逃しで、柳田國男の「私の自叙伝」という、1960年に録音されたインタビュー番組を聴いていました。

1時間経過後、快晴にもかかわらず、風がかなり強いので、車内からの撮影に切り替え、作業中に雌が戻らないことを祈りつつ、三脚の足を短縮し、車の後部座席を上げ、撮影の準備をしました。車内からの撮影は、今回で2度目です。

テニス観戦のように、石狩湾方面と巣を交互に見続けましたが、飛翔するワシの発見がやや遅れ、カメラのスイッチを押したとき、ワシはすでに巣の上に立っていました。この動画は、巣にもどって2分後、3時40分過ぎの映像です。

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オジロワシの夫婦はとても行儀がよく、なかなか場所を譲らない雄に、餌を運んできた雌が、ぐずぐずしないで早くそこをどけ!、というような態度は決して見せません。もじもじしながら、雄が移動するのを待っています。

素嚢がかなり膨らんでいるので、雌は、持ち帰った魚の頭部を食べた他に、もう1匹、別の魚を食べているかもしれません。

巣を離れた雄は、雌とは反対の茨戸方面に飛び去りました。この雄には、目から鼻孔にかけて、「鳥おっさん」のいう、シャドウが認められます。