石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

「この社会党野郎!」

カセット・テープで聴いた高坂正堯(こうさか まさたか)氏の講演で、強く印象に残っている言葉があります。「戦後日本の政治や経済は、朝日新聞社会党の主張する方向の、反対に進んできたから成功したのです。そうでしょう。」という言葉です。

その通りだと思います。にもかかわらず、社会党は、日本国民に一言の謝罪もなく、消滅しました。その時から、私は、人を罵倒したくなると、心の中で、「この社会党野郎!」と叫ぶことにしています。

その昔、夏目漱石は、平凡で面白味のないことを「月並み」と表現しました。月並み俳句会や月並み短歌会の作品のように退屈だ、という意味です。今でいえば、毎月新聞に載る俳句や短歌を馬鹿にしたもので、真剣に創作している人々に対して、大変失礼なものいいだと思います。

一方、「この社会党野郎!」は、国民に毛嫌いされた党名が既に消滅していることもあって、私としては、何の問題もない、と確信しています。

今日、ニューズウィーク誌の記事を読んでいて、「この社会党野郎!」と叫びたくなりました。

それは、慶応大学准教授、小幡績氏の「一斉休校でわかった日本人のレベルの低さ」という記事です。この方は、経歴や話しぶりからして、大変優秀な頭脳の持ち主であることはよくわかります。しかし、政治経済に関する自信満々の予言で、当たったためしがありません。

予言の当たらない経済学者は無数にいるので、珍しくはありませんが、今回の記事は目に余ります。

記事の結論は、

日本は教育の中身に関心のない国なのである。これが、今回の休校要請騒ぎで明らかになった。だから、日本は終わりであり、終わりだと今回改めてはっきりしたのである。

というものです。こんな記事を、ニューズウィークが、よく載せるなぁ、とあきれます。

しかし、この方のおかげで、日本は大丈夫、と確信することができました。何しろ、正解は、朝日新聞社会党のいうことの逆なのですから。