中村祐輔氏のブログの記事、
「コロナウイルス報道に見る劣化したメディア」
が、アゴラに転載されています。内容を見ると半分は当たっていますが、半分は間違いです。
私が気になった論点は、次の2点です。第1は、軽症者のPCR検査をしないことが、日本の医療崩壊を防いでいるかどうか、第2は、満員電車は三密かどうか、です。
私は2点とも、中村氏の意見に反対です。
第1に、軽症者のPCR検査をしなかったことが、日本の医療崩壊を防ぎ、医療崩壊を遅らせてきた、と私は考えています。
日本人は極度に心配症で、なおかつ医療面では、国民皆保険のおかげで、これまで過保護に扱われてきました。検査で陽性ともなれば、全員入院を希望し、あっという間に医療崩壊が起こったでしょう。
陽性者の80%は無症状または軽症で、自然に回復し、免疫もできると言われています。軽症者が感染を拡大するのは間違いありませんが、その対策は別途考えられるべきです。
第2に、もしも満員電車が重症者を生み出す感染源なら、日本はとうの昔に医療崩壊し、数十万人の死者を数えていたでしょう。日本人の大部分は、満員電車の中では、マスクをかけてジッとしています。マスクをかけてジッとしていれば、感染することはなく、仮に感染したとしても、無症状または軽症で回復する、ということです。
マスクをかけずに、近距離でシャウトし合う、ライブハウスや、マスクをして2メートル離れて会話するのでは、何の意味もない夜のクラブやバーが、重症者を生み出す濃厚接触の温床であることは、疑問の余地がありません。
よく効く薬とワクチンができるまで、マスクをかけて大人しくジッと我慢し、見ず知らずの人との濃厚接触は避ける。これが、日本人らしい、武漢コロナウイルスへの対処法だと思います。