石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

学校9月スタートの世界標準で見切り発車を

学校を9月スタートの世界標準に変えようという素晴らしい提案が、イマイチ盛り上がっていないようで、とても残念です。

日本人の感覚が、欧米人や世界の人々とどこか違うのは、様々な理由があるでしょうが、その一つとして、夏休みの位置づけの違い、が挙げられると思います。

世界の若者は、3カ月の長い夏休みを経て、完全にリフレッシュする体験を、社会人となる前に、20年以上も経験しています。

20回以上も繰り返し経験すれば、社会人になっても、夏休みにリフレッシュする感覚は無くなりません。子育てしていれば、尚のことそうです。出来るだけ長い休みを取って、リフレッシュすることが、頭を切り替え、新しい目標にチャレンジする準備になる、と刷り込まれているからです。

日本の夏休みは全く違います。学年途中の単なる長い休みで、休み前と同じ勉強が継続できるように、むしろリフレッシュしないことが求められます。そのための巧妙な仕組みが、夏休みの大量の宿題です。

日本人が、ちょっと長い休みに、不安感や罪悪感をいだくのは、このせいかも知れません。

9月スタートには膨大な準備が必要でしょう。しかし、いくら時間をかけても完璧な準備などできません。今回の9月スタートは見切り発車で十分です。若い人には余分な時間がたっぷりプレゼントされるのですから。

憲法改正よりずっと簡単な改革で、日本人の頭をまずリフレッシュしようではありませんか。