石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

タカの狩り跡と突き落としの解剖学

昨日、やや風はあったもののプラス2℃の暖気に誘われて、木曜日に続き、二日連続でモエレのクロカンコースを3周しました。

下り坂でスキーがよく滑り、1周22分と、いつもより2分早く走れました。見渡す限り人影なく、広いモエレ沼公園を独り占めしている感覚が味わえます。

1周目、林間コースを抜けてレクタングル・コースに入る手前、1枚の羽毛が北風に吹かれてスキーの前を横切りました。

これは?

スキーを止め、周囲を見回すと、30メートル北に、盛り場なら酔っ払いの反吐の跡か、と思われる、狼藉の痕跡が見えます。

近付いて見ると、雪に沁み込んで黄色味ががった血痕と飛び散らずに残った羽毛が、数か所にわかれ、半径2メートル程の範囲に広がっています。タカの狩り跡に間違いありません。

走りながら考えました。犠牲となったのは、狩り跡の大きさからみてシジュウカラのような小鳥ではなく、また、明るい茶褐色の羽毛が含まれていたことから、カケスであろう、と。

3周目、突然、突き落としの解剖学、というアイデアが閃(ひらめ)きました。

大相撲で、突き落としが鮮やかに決まるたびに、小学校の体育館で、同級生に突き落とされた、あのときの感覚が鮮やかに呼び覚まされます。土俵は、もちろん、バスケットボールでジャンプするセンターサークルです。

どんなに警戒して寄って行っても、私より背の低い同級生に、土俵ぎわで突き落とされてしまうのです。

上手投げなら、絶対に食わないのに、土俵ぎわの捨て身の業にしか見えない突き落としを、どうして防ぐことが出来ないのか。謎でした。

脇腹に、横から加わる強い瞬間的な衝撃から背骨と肋骨を守るため、体が、頑張るのをやめて腰砕けとなり、無意識に受け身の姿勢をとっているのではないか、というのがそのとき閃いた「突き落としの解剖学」です。

クロカンスキーでは、四国巡礼のお遍路さんのように、なぜこんなことをしているのか、に始まり、常に何かぶつぶつと考えています。