石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

白頭ワシの雛、救命ならず

フロリダ半島の西海岸、Captiva島で観察されていた、白頭ワシの雛、ホープの命は、やはり救えませんでした。出血が止まらず、失血死したと思われます。

死ぬまでの様子をまとめたのが、下の動画です。 

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Captiva島では、12月14日に雛が2羽孵化し、ピース、ホープ命名されました。

しかし、ピースは1か月後の1月13日に死にました。死因は不明、とされていますが、私の見立てでは、餓死だと思います。

巣の様子を観察する限り、餌の量が、2羽の雛を育てるにはかなり不足しているように見えました。その原因として、次の2点が考えられます。

1.魚の資源が不足している。

2.親鳥の狩りの能力が未熟。

どちらもあると思いますが、私は、2.の未熟を重視します。

雛を2羽育てるのが難しかったため、積極的なホープに依怙贔屓して、餌を与えた結果、死ぬ前のピースは、大きさがホープの半分しかありませんでした。

今回のホープの死因は、恐らく失血死だと思います。動画の説明を読むと、驚いたことに、この観察者は、ホープが、ネズミを駆除するためにまかれた殺鼠剤(ワルファリン)を食べた、と考えているようです。

アメリカの観光地では、白頭ワシの巣の上にまで殺鼠剤がまかれるのでしょうか。

追伸:昨年失血死した白頭ワシの雛を検死した文書を読むと、雛の肝臓から殺鼠剤が検出された、と書かれています。