石狩のワシ派、タカ派

札幌と石狩川流域の猛禽類の狩りと子育てを動画で記録します。

長子にはなお一日の長あり

6月18日に撮影した、モエレ兄弟の食餌シーン(後編)です。 

https://www.youtube.com/watch?v=d7SKxMU35wA

前編では午前10時に食餌が終わり、兄弟は巣に腹ばいとなって休みます。

しかし、太枝の陰で確認できませんでしたが、何となく餌がまだ残っているような気がしていました。

11時33分、雌親が手ぶらで戻りました。いつものことなので、兄弟も当てにしません。

5分後、激しいにわか雨が降ります。

12時00分、弟が立ち上がり、木の陰から食べ残した魚を引き出します。

やはり餌は残っていました。

この2時間、兄弟は、すぐ近くにある食べ残しに手を出さなかったのです。

弟が食べ始めると、長子が跳ね起き、弟と母親の背後で羽ばたきを始めました。

たまりかねた母親は、止まり木に移動します。長子が母親を追い出したかのように見えます。

長子は引き続き激しく羽ばたき、飛びあがって弟の上に降ります。あたかも餌を奪うための疑似攻撃のようです。

長子は、弟から巧妙に餌を奪います。

次は、弟が羽ばたく番です。

兄弟が落ち着いたとき、餌は等分に分けられ、弟は魚の頭をキープしていました。

弟は、はじめやや苦労しますが、上手に食べ始めたと思った矢先、不注意にも、餌を巣の外に落としてしまいます。

羽ばたきにしても、食餌にしても、長子にはなお一日の長があるようです。