というYoutube動画を見て、感心しました。
極めて説得力のある、冷静な分析だと思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=nfeMS7-Wmb8&pp=ygUY5q205Y-y44GY44Gj44GP44KK57SA6KGM
ハルノートの要点は、次の3点です。
1.連合国と不可侵条約を結ぶ(三国同盟から離脱する)。
2.中国、仏印から全面撤退する。
3.国民党政権を承認する(汪兆銘をきりすてる)。
これらの条件を全面的に受け入れることは無理としても、辛抱強く交渉を継続していれば、状況は大きく変化していただろう、というのです。
陸海軍の上層部も、責任ある政治家や天皇さえ、可能なら交渉を継続し、日米開戦を避けたいと思っていました。
皆がそう考えていたのに出来なかったのは何故か。
当時の朝日新聞をはじめとするマスコミに煽られた日本の世論が、ハルノートを受け入れる可能性が皆無だったこと。
万が一、日本政府がハルノートを受け入れた場合、社会は大混乱におちいり、日本の統治機構は、戦う前に崩壊しただろうと想像されたからです。
それでも、もし数カ月間、日米交渉が継続されていたら。
独ソ戦でのドイツの敗戦が誰の眼にも明らかとなり、日米交渉でハルノートやそれに代わる提案を受け入れ、三国同盟から脱退することが、頑迷な日本のマスコミと世論にも、合理的な選択と理解されるようになっただろうと思われます。
そして、日米開戦のない、戦後の世界と日本の姿が想像されます。