兄弟殺しで有名なイヌワシ(ゴールデン・イーグル)の雛が、バルト3国のエストニアで、既に42日間も、一つの巣に2羽、奇跡的に生存しています。
https://www.youtube.com/watch?v=Mu9UsVniy2o&t=17s
イヌワシは、一つの巣から1羽しか育ちません。
2羽孵化しても、雛の生育過程で、先に孵化した長子が、餌を独占するため、後で生まれた兄弟を殺すからです。
5月6日に孵化した長子と5月9日に孵化した兄弟は、孵化直後から、これまで何度も激しい戦いを繰り返しています。
それでも次子が生き残っているのは何故か。
1.餌が豊富なこと。今年は特別かも知れません。長子が満腹し、動けなくなるほど食べた後でも、次子も十分に食べることができます。
2.次子への親の給餌がうまいこと。長子に嫉妬させずに、次子に上手に給餌しています。
3.長子の攻撃に最後の詰めが欠けていること。長子は満腹に慣らされ、次子を追い詰める切迫感がありません。
すべて、餌が豊富に収れんします。
しかし、いくら餌が豊富でも、一つの巣に成長した幼鳥が2羽、共生できる遺伝子をイヌワシが進化させているかどうか、私には自信がありません。
また、成長した幼鳥が、ほんの短期間でも、餌不足を経験したとき何が起こるか、予測はできません。
何とか、2羽とも元気に巣立つ姿を見たいものです。