2羽の雛は、まだ健在です。
https://www.youtube.com/watch?v=e8u1YNZKaeU
ライブ映像を見る100人を超える人々は、これから何が起こるか、固唾をのんで見守っています。
雛には、しばらく餌が与えられていないらしく、素嚢はペチャンコです。
長子が次子に近づいてその羽毛に嘴で触れるとき、長子は兄弟を巣に運び込まれた、生き餌として見始めているような気がして、ザワーッとします。
ライブで見ている人は、お母さーん、早く獲物を運んでぇー、と叫んでいます。
一方、
私たちは、牛の角にかかって宙を舞う闘牛士や、他の車と接触して壁に激突するレーサーを期待して、胸をドキドキさせている観客とは違う、と断言できるでしょうか。
今日は何も起こらなかったね、とガッカリして家路を急ぐ観客と一緒するな、といえるでしょうか。
次子の行動を観察すると、
強い子孫を無傷で残そうとする遺伝子が、次子に、必死の覚悟で長子と闘う遺伝子を与えた様子はありません。
次子には、逃げ回る以外に方途はありません。
私は、イヌワシの雛が2羽、無事に巣立つ奇跡が可能かどうか、その成否を確認したいだけです。